ムートンブーツを自宅で丸洗い!スウェード生地の洗濯方法

えりか
ムートンブーツは寒い冬には大活躍!でも毎日履いていると汚れや臭いが気になるわ。自宅で簡単に洗うことはできないかしら?
まなつ
ムートンブーツはお手入れが大変だけど、冬はやっぱり履きたくなるわよね。でもクリーニングに出してプロに任せるとなると結構お金がかかりそうね。
かずみ店員
釘を刺すようですが、ムートンブーツを自宅で洗うことはおすすめできません。初心者でも手軽に洗えるムートンブーツとはいわゆるフェイクレザーや、フェイクファーが利用されているブーツです。「本物のムートンブーツ」はできる限りクリーニング業者に依頼するようにしましょう。

ムートンブーツを洗濯する前に

あまりおすすめしたくないムートンブーツのお洗濯ですが、どうしても自宅で洗いたい方に向けてその方法をまとめます。

まず、ムートンブーツの「洗濯」自体はそれほど難しくありません。難しいのは「乾かす」行程です。

ムートンブーツなど、革の裏面を起毛させた(毛羽立たせた)スウェード生地は水を含むと固くなります。そのため洗濯後は一気に乾燥させる必要があり、ジメジメとした空間で長時間放置していると革が硬化し、その毛羽たちや独特の肌触りが失われてしまう可能性があります。逆に臭いがこもったりすることもあり、完全に乾かすにも2~3日かかることから、梅雨の時期の丸洗いは避けるようにして下さい。

そして、ムートンブーツを洗濯する前に、ブーツの素材を確認して下さい。「フェイクファー」「フェイクレザー」と書かれているものであれば、何も迷うことなく普通に中性洗剤で丸洗いするだけ。「シープスキン」と書かれているものは、いわゆる「本物のムートンブーツ」になりますので、洗濯方法には気を使う必要があります。

「ムートン」と「シープスキン」の違い
「羊の皮」をフランス語で「ムートン」、英語で「シープスキン」と呼ぶかの違いです。素材の表記は「シープスキン」と書かれることが一般的です。日本では素材以前にその見た目を「ムートンブーツ」と呼ぶことが多いため、羊の皮を使っていないまがい物もその呼び名で販売されていることがあります(フェイクレザー、フェイクファー)。

ムートンブーツの洗濯方法

それでは実際にムートンブーツを洗濯する方法を解説していきます。と言っても洗濯方法自体は非常に簡単です。

ポイントは、通常の衣服の洗濯と同じように、洗濯後の脱水から実際に乾かすまでの時間を空けないようにすること。スウェード生地に関して正しく理解した状態で洗濯してもらえれば、大きく失敗することはないはずです。

【用意するもの】

  • 中性洗剤
  • スポンジ又は柔らかいブラシ
  • タオル
  • サーキュレーター又は扇風機

洗剤は中性洗剤で構いません。洗浄力が高いアルカリ性の洗剤や、漂白剤・蛍光剤が入っているものは色落ちや風合いの低下に繋がるため不要です。

①洗濯液をつくる

バケツや桶にちょうどムートンブーツが浸かる程度の水を溜め、そこに洗剤を溶かします。ブーツが入る大きさのバケツが無ければ浴槽やシンクをそのまま利用しても構いません。水温は、30度程度のぬるま湯に設定します。

②ムートンブーツを洗濯液に浸けスポンジでやさしく擦る

洗濯液にブーツを入れ、スポンジの柔らかい面を使いやさしくなでるように洗います。

スウェードはそもそも「革」なので、水洗いに時間をかける必要はありません。イメージとしてはサッと洗剤や水分をくぐらせるだけで構いません。革靴のように、汚れそのものは乾いた状態でもよく取れます。雨シミなどは専用のブラシや紙やすりなどで物理的に除去する方法もあります。

時間にして1分程度、軽く擦って洗剤をくぐらせたら、その洗剤成分が残らないようしっかりとすすいでください。洗剤がついたままですと部分的な色落ちやシミの原因になってしまいます。

③ムートンブーツの脱水

洗濯機にムートンブーツを入れて脱水(3分)を行います。ただ型崩れの原因になってしまうため、心配な場合はこの行程を省いても構いません。その際はブーツの内側にタオルを詰め込んでから脱水をかけるようにします。ブーツがつぶれにくくなり、多少の型崩れ防止になります。

④風通しのよい場所で陰干し

最後に風通しのよい場所でよく乾くまで陰干しします。この時間が短ければ短いほどスウェードの状態を良く保つことができます。

なおスウェードは「革」ですので直射日光に当てたり、ドライヤーを使って乾燥させることのないように注意してください。熱がブーツの生地を傷め、風合いを損ねてしまいます。

扇風機やサーキュレーターなどの送風機を活用するとより効果的に乾燥させることができます。積極的に活用していきましょう。

まなつ
ブーツの内側に新聞紙を詰めておくと乾燥に一役買ってくれます。その際は小まめに新聞を取り替えるようにしましょう。また型崩れ防止にもなるので一石二鳥です。

ムートンブーツはとても乾きにくく、完全に乾くまでに2~3日かかることもあります。できるだけ早く乾かしたいので、長雨になりそうな梅雨の時期はムートンブーツの洗濯そのものを避けるようにして下さい。

大切なムートンブーツはクリーニング業者に依頼

ムートンブーツの洗濯は全く難しいものではありません。難しいのは「乾かす」行程です。我慢できずに履いてしまうと、生乾き状態になり臭いや劣化を招きます。

またいくら洗濯が簡単だからといって、毎日のように洗うことができない素材がムートンです。革はそもそも親水性が低いため(乾燥に時間がかかるのもこれが原因)、洗濯そのものが革の劣化を招きます。多くても1ヶ月に1回、通常は3ヶ月~半年に1回の頻度で洗濯をすれば十分でしょう。

安価なムートンブーツでも経験や技術の差で仕上がりに差が出ます。ムートンは高級獣毛であるため、業者によってはそれ自体の洗濯を受け付けていない場合もあります。それくらい丁重に扱う必要がある素材であることも忘れないようして下さい。

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