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座布団は生地によって洗濯方法が異なる

座布団に使われている全ての生地が、自宅で洗えるものではありません。洗濯方法は水洗いに限られてしまい、かつ中綿がポリエステル素材のものしかありません。中綿が天然繊維である綿や絹のものを水洗いすると生地が傷むだけでなく硬くなってしまいます。
また座布団はクッションや布団と違ってしっかり綿が詰め込まれています。中まで乾いていないことも気付きにくく、そのまま座布団を使ってしまってカビの心配もあります。
ポリエステル素材の座布団を自宅で洗濯する方法
座布団の型崩れを防止するためにまず中綿の素材を確認しましょう。中綿がポリエステルで外側の生地が綿でできたものであれば、自宅でも洗濯可能です。また、ポリエステルでも洗濯機を使って洗うと、洗濯層が振動する度に中綿が偏ってしまいます。そのため自宅の浴槽で踏み洗いし、洗濯機の利用は控えた方が良さそうです。
①浴槽にぬるま湯を張り液体洗剤を入れる
浴槽に10~15cmほどのぬるま湯(25~30度)を張り液体洗剤(60~80ml)を投入します。液体洗剤の方が粉末洗剤より水に溶けやすくすすぎが少なく済みます。
②座布団の踏み洗い
浴槽に座布団を1枚づつ入れ、ぬるま湯が座布団に染み込むように全体を均一に踏んでいきます。全ての座布団が踏み洗い終わるまで、ぬるま湯と液体洗剤を注ぎ足ししていきます。
③座布団をすすぐ
全ての座布団を洗い終えたら浴槽内のぬるま湯を全て抜きます。その後同じ量のぬるま湯を浴槽に溜めて、座布団をすすぐように踏み洗いしていきます。中から洗剤泡が出なくなるまですすぎ&踏み洗いしていきます。
④座布団を干す
縦に干すと中綿が偏ってしまうため、物干し竿を2本用意して平らな場所で陰干しします。水が完全に抜けるまで2日以上かかることもあります。生乾きになってしまうとひどく臭ってしまうため、完全に乾燥できるまで手を付けないようにしてください。
宅配クリーニングが最も効率的
ポリエステル素材の座布団は確かに自宅で洗濯可能ですがご覧の通り、非常に手間がかかります。
「洗える」と言っても「洗いやすい」ものではありません。また綿や絹を使用した座布団は有無を言わさずクリーニングが必要です。座布団を用意している家庭というのはある程度お客様をお招きする環境にあると思いますので、ワンシーズンごと、あるいは半年に1度でも構いませんのでクリーニングに出すようにしましょう。