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洗濯不可のものはドライクリーニング

「洗濯不可」と記載されているものには天然繊維のものが多いです。特にこたつは羊毛が使われていることが多く、自宅で洗濯することは困難です。こたつに使われている繊維の中でも、ポリエステル・アクリル・綿・羽毛などは自宅で洗濯可能です。ただ、洗濯機マークもしくは手洗いマークがあるものに限ります。
そのため、自宅で洗濯できないものはクリーニングに出し、ドライクリーニングが必要になります。
ドライクリーニングしか方法はないの?
「洗濯不可」となっているもののほとんどは、ウェットクリーニング(水洗い)できないものを指します。無理に自宅の洗濯機で洗うと、繊維が膨張して型崩れを起こします。特に天然繊維で作られたものは水に弱く、生地が傷みやすいのです。
しかし、ドライクリーニングで扱われるドライ溶剤では、繊維を傷めづらく、優しく汚れやニオイを落としてくれます。ドライクリーニングはこたつだけでなく、スーツやワイシャツ、コートなどの水洗いできないものに、用いられることが多いんです。
ドライクリーニングでもカビが落ちる
押入れに入れたままだとカビ臭くなってしまいます。表面のカビは払い落とせますが、布団の繊維の奥にあるカビはクリーニングしないと、カビの胞子が残ってしまいます。
ドライクリーニングは水を使わないものの、ドライ溶剤(水ではないもの)を使い汚れを溶かして落とします。その後、布団に合わせた適正な温度で乾燥させ、カビを除去してくれます。
カビ臭くならないようにする方法
カビはドライクリーニングで落ちますが、あらかじめ押入れに入れたものがカビ臭く(押し入れ臭く)ならないようにできます。雨以外の日に、押入れの扉を開けて換気しておくことで、湿気がこもりにくくなります。また、押入れの中にものを詰め込まず、スペースを空けておくと、湿気が溜まりにくくカビ対策になります。
押入れの一番下にすのこを敷いておくだけで、通気性と除湿効果が上がります。押入れは家の設計上、裏が水回りになっていることが多く、特に湿気が溜まりやすいで押し入れ保管の豆知識として覚えておきましょう。
カビのニオイは天日干しで十分じゃないの?
天日干しにも除菌効果はありますが、中に残っている埃を除去することはできません。1~2gの埃の中にカビ胞子が約100万個以上付着しています。押入れに長期で保管していたものは、埃も付着しているため、クリーニングしないと落ちません。埃が落ちないと使っている間にカビ臭くなってしまいます。
消臭スプレーよりドライクリーニング
水洗いできないものや、洗濯が面倒なものは消臭スプレーを吹きかけて対応していると思います。しかし消臭スプレーはあくまで「消臭」を期待するものであって、クリーニング・洗浄効果を期待するものではありません。むしろ消臭スプレーを使い続けることで、それがシミになってしまうこともあります。
そのため、消臭・除菌するだけでなく、ニオイの元(埃)を除去してくれるドライクリーニングがおすすめです。