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ぺしゃんこになった羽毛布団は汗や皮脂で汚れまみれ!

眠っている間に大人はコップ1杯分、子供であればそれ以上のコップ2杯分ほどの汗をかいていると言われていますが、羽毛布団は蒸れやすく羽毛が汗や皮脂を吸い内部は想像以上に汚れています。
また潰れている羽毛布団は羽毛が汚れ小さくなり、羽毛布団として機能していない状態になっているんですよ。
羽毛布団は洗濯せず定期的に干すだけで良いものもありますが、やはり衛生面を考えると定期的に洗う必要があります。しかし「洗濯OK」だからといって、ジャンジャン洗濯していいわけでもなく、おねしょや汗などで必然的に洗う必要があったり、年に1度の定期的な洗濯は心がけましょう。
洗濯機で洗える羽毛布団、本当に洗っても大丈夫?
洗濯表示に洗濯機マークや手洗いマークのあるものであればネットに入れて30度以下の水温で中性洗剤を使用し弱い水流で洗濯することができますが、洗濯機自体の容量に注意が必要です。
羽毛布団をいれてもある程度ゆとりのある洗濯機ならいいのですが、無理に押し込めると羽毛が吹き出したり、内部までしっかりと洗うことができずかえって悪臭が立つ可能性もあります。
洗った羽毛布団が臭いという相談が多いのですが羽毛はグース・ダック(ガチョウ・アヒル)などの動物繊維を使用しているため、安価な粗悪品などは特に獣臭がしやすく、またダックの方が臭いやすい傾向にあるようです。
乾燥が不十分でカビた臭いや、洗いが不十分なことにより起きる臭いは改善も期待できますが、獣臭の場合は改善することが難しく下手をすると買い替えにもなりかねないので注意しましょう。
洗濯機で洗えない!そんな時は浴槽で手洗い
洗濯機で洗えない場合は、浴槽を使い手洗いすることもできますが、洗う前に晴れの日が3日ほど続くかを確認しましょう。生乾きはカビを繁殖させたり悪臭の原因にもなります。
浴槽で羽毛布団を手洗いする手順
- 浴槽に30度ほどのぬるま湯を張る
皮脂汚れを落としやすくする30度程度のお湯に中性洗剤を溶かします。30度以上になると羽毛布団に元から含まれている油分まで落ちてしまうため注意。 - 布団をたたんで入れ、もみ洗いする
強い圧力をかけると羽毛が吹き出す恐れがあったり羽毛を傷めてしまうので踏み洗いは避けましょう。 - ぬるま湯を張り直しすすぐ
- 風通しのよい日陰に干す
天日干しは布団が焼けて色が変わってしまう恐れがあるため、ある程度乾いた段階で羽毛の偏りをほぐしたり裏返したりしながら時間をかけて2~3日干します。
羽毛布団をコインランドリーで洗濯する時の注意点
羽毛布団にキルティング加工が施されていたり、羽毛布団自体の洗濯が可能であればコインランドリーでも洗うことができます。
中には、洗濯したあと乾燥機だけを使いにコインランドリーに行かれる方もいますが、羽毛布団は水を含むとかなりの重さになりますし、長時間濡れたままだと羽毛を傷めてしまいます。持っていくのであれば全行程コインランドリーで行う方が効率的です。
コインランドリーで起こりがちな失敗は、料金をケチって洗濯槽や乾燥機の小さいタイプを使用して内部まで洗浄・乾燥させないまま持って帰ってしまうことです。特に乾燥機は外側が高温になるので、仕上がりを見ると「乾いた」と勘違いしやすいのですが、内部まで乾き切っていないと羽毛を逆に傷めてしまいます。しっかり時間をかけて乾燥させましょう。
心配な場合はやはりクリーニング店が安心
羽毛布団のクリーニングは3,000円〜5,000円ほどかかってしまいますが、自分で洗うのが心配な方や、洗濯機に布団が入らない家庭はこちらの方が確実です。その際、羽毛布団はドライクリーニングは不向きということは覚えておきましょう。
クリーニング店のドライクリーニングは、水を使わず石油系の有機溶剤を使用し洗濯していますが皮脂や汗などの水溶性の汚れを落とすのに向いていません。羽毛に必要な油分ばかりを落としてしまい羽毛布団の寿命を縮める要因となってしまうので、クリーニングに出す際は布団丸洗いを専門に行う水クリーニングで行うことを推奨します。
クリーニング店は中身を取り出し打ち直しも行ってくれるので、新品同様の羽毛布団にしたい場合など利用してみてはいかがでしょうか。