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部屋干しで洗濯物が臭くなる原因

梅雨の時期は約7割の日が雨で洗濯物を外で干すことができず、やむを得ず部屋に干すことになります。また地域的なことを言うと新潟や北陸地方については1年の半分以上が雨であることもあります。
そのときに厄介なのが部屋干しによる臭いです。太陽は天然の乾燥機と言われるほど洗濯物を乾かす効果が高く、衣類であれば日中に2~3時間干せば乾いてしまいます。また紫外線の殺菌効果は高く、天日干ししておくだけで約9割の雑菌が死滅します。
その効果が得られないのが部屋干しです。しかし部屋干しでも臭いの原因を理解しておくことで、最小限に抑えることができます。
洗濯物を溜めない!
汚れたものを長時間放置していると、付着した雑菌が増殖してしまい臭くなってしまいます。外に干しているときは気づきにくいのですが、部屋干しすると殺菌効果が低くなるため、臭い落ちが悪くなります。そのためいくら洗濯しても生乾きの臭いが残ってしまうのです。
梅雨の時期はあまり洗濯物を溜め込まず、汚れたものは小まめに洗うようにしましょう。
濡れている時間が長いと臭くなる
洗濯物は濡れた状態が長く続くと雑菌が増殖して臭くなります。最悪の場合、白い衣類だと赤カビが生えてくることもあります。赤カビは衣類をピンク色に染めてしまうため、一緒に洗ったものまで染めてしまうこともあります。
洗濯し終えたものはすぐに干すように心がけましょう。
洗濯機を定期的に掃除しましょう
上記2つに当てはまらなくて洗濯物が臭う場合は、洗濯機が汚れている可能性があります。洗濯槽は湿気がこもりやすく、カビが繁殖しやすい場所です。
そのため1ヶ月に1回は専用の洗浄液で洗いましょう。洗濯物に黒い斑点が付いている場合は洗濯槽にカビが生えている可能性が高いです。
部屋干しで臭くならない洗い方と干し方
漂白剤を使って洗濯
梅雨の時期は湿気が多く、菌が付着しやすいため目立った汚れがなくても、液体洗剤より洗浄効果の高い漂白剤を使うことがおすすめです。なるべく洗濯中に汚れを落としておくほうが、部屋干ししても臭いが残りにくくなります。


部屋干しするときは脱水時間を長く設定
部屋干しは外で干すより倍近く時間がかかります。そのためその時間を少しでも短くできるように、洗濯機の脱水時間を長く設定します。目安の時間は25分前後。脱水し過ぎると生地が傷む原因になるので、30分以上は行わないでください。
部屋で洗濯物を早く乾かす方法
エアコンや除湿機で湿度を調節

部屋干ししている洗濯物の下に除湿機を設置し、洗濯物の周りを中心に除湿させます。そうすることで水分が吸い取られ洗濯物の乾きが早くなります。さらに上からエアコンで除湿させると効果的です。
扇風機の風を当てる
エアコンや除湿機がない場合は扇風機を当てるだけでも乾くスピードが早くなります。風が表面の水分を飛ばし、染みこんだ水分を浮き上がらせ再び飛ばします。その繰り返しで洗濯物が早く乾いていきます。
洗濯物同士の間隔を空ける
部屋干しするときは外で干すときよりも広く、洗濯物同士の間隔を空けます。そうすることで通気性が高まり、扇風機の風が当たりやすく、エアコンや除湿機の効果が発揮されやすくなります。
部屋干しが臭いの主原因ではない!
梅雨の時期は部屋干しするしかありません。しかし北陸・東北地方の方や高層マンションにお住まいの方は年中外に干せない方もいます。外で干すことに越したことはありませんが、臭いの原因を把握し洗い方を気をつけていれば、部屋干しで臭いが残ることはありません。
むしろ部屋干しをマスターすることで、衣類の色落ちや花粉などの付着を未然に防ぐことができます。部屋干しに対してマイナスのイメージを持つのではなく、宅配クリーニングや除湿機などをうまく利用し付き合っていくようにしましょう。