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衣類のシワ・汚れ予防に洗濯のりがおすすめ


クリーニング店ではシャツの仕上げに洗濯のりを使用します。洗濯のりを使うことで繊維を樹脂でコーティングしてシワ・汚れを予防できます。
洗濯のりには天然糊を使ったものと合成糊を使ったもの、天然糊と合成糊を混ぜた半合成糊の3種類があります。天然糊だと腐食する可能性があり、最近では合成糊や半合成糊の洗濯のりを使うことが主流になっています。中でも合成糊は合成樹脂だけを使っているので腐食することはありません。
また洗濯のりにはスプレータイプと液体タイプがあります。部分的にのり付けしたいときにはスプレータイプがおすすめです。しかしシャツのように全体的にのり付けするなら液体タイプを使って浸け置きしてください。
洗濯のりを洗濯機に入れる場合

- 洗濯終了後にのり付けしたい衣類だけを洗濯槽に残す
- 洗濯槽に再度水を溜めて洗濯のりを規定量入れ3分洗濯する
- のり付けしたものを5分ほど脱水させ水気を切る
洗濯し終えた衣類に洗濯のりを入れて軽く水洗いするだけです。一度洗濯されて汚れは落ちているので、のり付けに時間をかける必要はありません。のり付け時間は長くても5分以内に抑えましょう。
洗濯のりの染み込み具合は生地の厚さに比例します。従って生地の分厚い衣類が多いときは規定量より少なめにしてください。
洗濯のりを柔軟剤と一緒に使うことで、ハリを出しながら柔らかい仕上がりになります。どちらもの効果を衣類に与えることができます。ワイシャツやポロシャツなどにおすすめです。
洗濯のりを使った後は洗濯槽を内部洗浄
洗濯のりを使った後の洗濯槽内はベタつきが残ってしまうため、洗濯後は必ず洗濯槽に水を溜めて空回しさせます。
またドラム式洗濯機は洗濯のりが使えないものが多いため使用の可否について必ず洗濯機の取扱説明書で確認してください。ちなみに我が家で使用しているPanasonicのNA-VG1100Lについては使用OK(ただし合成糊に限る)でした。
洗濯のりで浸け置きする場合
- 洗面器や桶に水を溜めて4~8mlの洗濯のりを入れる
- 洗濯し終えたものを1枚ずつ桶に浸け込む
- 10分ほど浸け込んだら取り出す
- 洗濯機で脱水だけを2~3分行う
浸け置きは洗濯槽を洗濯のりで汚さないようにするときの方法です。洗濯のりの濃度はシャツが自分好みの固さになるように調節してください。
デリケートなものは浸け置きがおすすめ
洗濯機で洗うと傷付いてしまうものは、浸け置きでのり付けしてください。また浸け置きし終えても、洗濯機では脱水せずに優しく手揉みで水気を切った方が繊維に対するダメージが少なくなります。なお、ずぶ濡れの状態で干して問題はないのでそのままハンガーにかけてもOKです。
シャツやシーツ以外にも洗濯のりは使える
洗濯のりはハリを出したいものや汚れにくくしたいもの全てに使えます。ズボンやシーツ、枕カバー、布団カバーなど毎日洗うことのないものを洗濯するときにおすすめです。洗濯のりを使うときは容量に気をつけていれば、手間になる以外でデメリットになることはありません。
また毎回洗濯のりを使うことが手間と思うのであれば、水で薄めた洗濯のりをスプレーボトルに入れて衣類に吹きかけるだけでも効果があります。