

そのまま洗濯機で洗ってもガムは取れない

残念ながらガムがこびりついてしまった服をそのまま洗濯機に放り込んでも全くきれいにはなりません。洗濯洗剤には服についてしまったガムを剥がすような効果はないのです。
それどころかガムの成分がより凝固に固着してしまい、白く痕が残ってしまうこともあります。排水弁や排水ホースにガムが詰まってしまうと、洗濯機が故障してしまう恐れもあるのです。ここでは、そんな服にべったりとついてしまったガムを身近なものを使って簡単に剥がすことができる方法をご紹介します。
方法①:冷やしてガムを取る
ガムは冷やされることで、ベタベタとした粘着性が低下して固くなる性質を持っています。この性質を生かし、服に付着したガムを直接冷やすことで剥がしやすくするという方法です。
「冷やす」といってもその方法は非常に簡単で、氷または保冷材をビニール袋に入れ、直接ガムのついた場所に当てておくだけ。10分程度冷やすだけで手で摘んで剥がせるほどになると思います。服についたガムを冷やすことさえできればいいので、特に氷で冷やすことにこだわる必要はなく、以下のような方法も効果的です。
- コールドスプレーを吹きかける
- 服を直接冷凍庫に入れる
特にコールドスプレーの場合は急速冷却が可能ですので氷や保冷材を使ったときよりもより早く短時間での作業が望めます。またコールドスプレーはドラッグストアで手軽に購入できますので、外出先での非常事態時にも試せる方法です。
また服を冷やしているだけですので生地への負担が少ないというメリットがあります。必要なのは「冷やす」作業のみですので、一番手っ取り早く実践できる方法と言えるでしょう。一方、ガムの粘着性を低下させて剥がしやすくしているというだけですので、時間が経ってしまい繊維の奥の奥にまでガムが入り込んでしまっているような場合は、完全に剥がすことができないこともありますので注意が必要です。
方法②:油で溶かしてガムを取る
ガムと一緒にチョコレートを食べたり、ポテトチップスを食べると、ガムが溶けて無くなったという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
これはガムの主成分である植物性樹脂が、油と触れることで溶けてしまう性質を持っているためです。この原理を利用することで、身近にある「油」を使って簡単に服についたガムを落とすことができるのです。
- 「油」を用意する
使用する油としては家庭にあるという観点からサラダ油がおすすめです。またクレンジングオイルも立派な「油」ですのでそちらを使用してもいいでしょう。 - ガムが付着した場所に油を優しく揉みこむ
ポイントは、油をたらし過ぎないこと。油の量が多いとガムは溶けやすくはなるのですが、その分服に油が広がってしまいシミとなる恐れもあります。初めからたっぷりの油をたらすのではなく、揉みこむ際にガムの様子を見ながら徐々に量を増やしていくようにしましょう。調子に乗ってたらしすぎるとかえって痛い目を見ることになります。 - ガムを剥がす
揉みこむことでガムが溶けて剥がしやすくなっていくのを実感できると思います。ゆっくりと剥がしていきましょう。 - 中性洗剤で該当箇所を洗う
油をつけたまま長時間放置しておくと油ジミとなって逆に汚れが残ることもあります。ガムを取り終えたらすぐに中性洗剤を使い油を洗い流しましょう。
この方法ではガムを溶かして剥がしやすくしているので、繊維の奥にまで入り込んでしまったものもきれいに落とすことができます。長時間経ってしまったものや、方法①であまり効果が出なかったという方はこちらを試してみるといいかもしれません。
方法③:アルコールで溶かしてガムを取る
油と同様にアルコールにもガムを溶かす作用があります。
- アルコールを用意する
ドラッグストアで消毒用として販売されているエタノールなど、純度の高いものが望ましいです。一方でご家庭にある飲料用のお酒を使うのも一つの方法です。ウイスキーや焼酎など、アルコール度数の高いお酒は同様に効果を発揮します。しかし、ビールや缶酎ハイといったアルコール度数の低いものはあまり効果が期待できません。 - アルコールを容器に溜め、ガムの付着部分を浸す
ガムを直接アルコールに浸して2~3分程度染み込ませ溶かしていきます。「方法②」と同様に時間をかけすぎるとシミの原因となってしまいます。 - ガムを剥がす
ガムが十分に溶けて柔らかくなったら丁寧に剥がしていきましょう。 - 中性洗剤で該当箇所を洗う
シミにならないようしっかり洗い流しましょう。
