


黄ばみの原因は汗!白さを保つための方法

汗は99%が水分ですが、残り1%の成分はたんぱく質や尿素、アンモニアなど色素を含んでいます。そのため少しでも洗い残しがあると、酸化して黄色く変色してしまいます。
しかしいくら洗浄効果が高い洗剤を使っても、クリーニング店に依頼してもこの色素を「完全に」落とすことはできないと言われています。また洗濯機や皮膚との摩擦・刺激で繊維そのものも劣化していきます。白いお洋服を購入するときは、ある程度消耗品として考えられるものにすると良いでしょう。
汗をかいていなくても着る度に洗濯
汗はかいている自覚がなくても、衣類にたくさん付着しています。夏場は嫌でも汗をかきますが、冬場も1日に約300mlは出ていると言われています。冬の発汗量は少なく乾燥した気候の中でかいても、流れ落ちることなくすぐに蒸発してしまいます。そのため汗をかいている自覚がないのです。
洗濯によっても繊維が傷ついたり伸びたりしますが、それよりも黄ばみの方が厄介です。冬は洗濯物も乾きにくいし、汚れも目立たないので洗濯せずに着回す方もいらっしゃると思います、白い衣類の場合それが黄ばみの原因になっているのです。

中性洗剤より漂白剤を使う
「漂白剤は衣類が傷む」と言われていますが、白い衣類に関しては漂白剤を使って黄ばみを抑えたほうが長持ちします。漂白剤に含まれているアルカリ性の成分が酸性である汗を中和させて落とします。
また毎日使う用の漂白剤には酸素系がおすすめです。塩素系だと生地に負担がかかり過ぎてしまいます。

洗濯前に前処理を行う
洗濯の洗浄効果には限界があります。洗濯時間を長くしても洗剤量・漂白剤の量を増やしても汚れの落ち方に差が出ることはほとんどありません。黄ばみやすい衣類に関しては前処理を行って、汗汚れを落とします。重点的に行う部分は襟や袖といった汚れやすい部分を洗ってください。

シミになったら浸けおき洗い
一度シミになると漂白剤を使ってもなかなか落ちません。その最後の手段として「浸けおき洗い」がおすすめです。水温を40℃以上にして、なるべく短時間でシミが浮くようにします。
浸けおき洗いは洗濯するより摩擦による傷みを抑えることはできますが、浸ける時間が長いと生地に負担がかかります。20分以上は浸けないでください。
衣類を清潔に保つためには漂白剤が一番
中性洗剤がいくら衣類に優しいと言われていても、汚れが落ちなければ本末転倒です。白シャツから黄ばみを守るためには漂白剤は必ず必要です。また白以外の場合は酸素系漂白剤であれば色落ちを抑えつつ汚れを落とすことも可能です。
毎回使うと衣類に負担がかかるため1ヶ月に1回は漂白剤を使った本格的な洗濯を行います。漂白剤は白くさせることより汚れを分解するのが目的です。分解しないまま放置しているとドンドン汚れが蓄積されていき、黄ばみ以外に臭いの原因にもなってしまうんです。
お洗濯・お手入れはとても大変ですが、白い洋服はあなたの清潔感・透明感を増幅させる魅力的なアイテムです。言い換えるといつも綺麗な白いシャツや洋服を着ている方は洗濯上手の証とも言えます。