

このページの目次
カレーのシミ抜き手順
香辛料には黄色い色素が多く含まれていて、衣類に付くとシミになりやすく厄介です。またそのシミを抜くためには必ず漂白剤を使うことになります。そのため必ず色落ち確認をしてください。もし色落ち確認してもダメだったものは必ずクリーニングに出してください。
①シミ部分に洗剤を直接塗布
カレーのシミは内側から色素・水溶性・油溶性の順番で層になっていて、まず油溶性汚れから落とさないといけません。そのため洗濯洗剤ではなく油分を落とす効果が高い台所用洗剤を使います。
またシミが付いてしまったとき、急いでタオルやティッシュで拭き取りがちですが汚れが広がってしまい、またシミを奥へ奥へしまいこむ行為なのでまずは落ち着いて汚れを確認しましょう。洗剤を垂らしてもシミが浮いてこない場合は、5~10分ほど時間を置いてください。
②指先でシミをもむ
洗剤でシミを浮かせるように指先でつまんでもみます。デリケートな素材なら綿棒を使って叩きます。つまんでもむと摩擦で傷つく可能性があるため、素材が綿やポリエステル以外は綿棒で叩きながらシミを浮かします。
③水ですすぐ
シミ部分だけを水で優しくすすぎ、洗剤を落とします。この作業である程度のシミは落ちますので、①~③を可能な限り繰り返します。洗濯洗剤は色落ちの影響は少ないのですが、その後の漂白剤は確実に生地を傷めてしまいます。その行程を最低限にとどめていきたいので①~③をじっくり行って下さい。
④漂白剤を塗布
①~③までの作業では水溶性と油溶性の汚れを落とす作業です。色素はさらにその奥にあるため漂白剤を使わないと落ちません。使用するのは、漂白剤の中でも生地を傷めにくい酸素系漂白剤がおすすめです。

漂白剤をそのままシミ部分に付けると広がってしまうので、歯ブラシや綿棒につけて叩きながら染み込ませます。その後、漂白剤は水で落とさず、染み込ませたまま他の衣類と一緒に洗濯機に入れます。

外でカレーをこぼしてしまったときの応急処置
レストランでカレーをこぼしてしまったり、飛び跳ねてしまったときは焦っておしぼりを使わず、全てティッシュだけで綺麗にします。おしぼりは強力な漂白剤で洗濯されているため拭き取ると漂白剤が移って色落ちしてしまうことがあります。
濡れティッシュでつまんで表面のシミを移し、乾いたティッシュで水分を取り除き自然乾燥させます。
携帯用シミ抜きがとても便利!


携帯用の染み抜きにはボールペンほどの大きさで、外出時に持っておくといざというときに便利です。
外出時にできることは応急処置に過ぎないため、帰宅後は必ず染み抜きを行ってください。
カレーの染み抜きは時間との勝負
カレーのシミは付いたら最低でもその日のうちに染み抜きを行ってください。日が経つとシミが酸化して落としづらくなります。もし自宅で何度洗っても落ちないシミはクリーニングに出すことをおすすめします。
市販の漂白剤の洗浄効果には限界があり、下手に強力なものを使うと生地が傷んでしまいます。