
クリーニングに出すべき衣類

クリーニングに出さなければいけない衣類と、クリーニング推奨の衣類は違います。しかし、洋服・衣類の数だけ洗濯方法があるのでそれをまとめるのは現実的ではありません。
ここでは一般的に言われている「クリーニングに出すべき衣類」をまとめています。「絶対に」クリーニングに出さなければいけないわけではありませんが、大切な洋服や自信が無い方はこれを参考にしてみて下さい。
「水洗い不可」表示となっているもの
基本的には洗濯表示で水洗い不可となっているものはクリーニング店でドライクリーニングしなければいけません。自宅で手洗いすることで汚れは落ちるものの、洗い過ぎると生地が傷んでしまいます。
またセーターのように毛糸で縫われているものは自宅で洗ってしまいがちですが、その度に型崩れしています。天然素材の中でも綿は水に強い性質ですが、水洗いすると縮んでしまいます。
水に浸けると色落ちするもの
色物や柄物は染料が多く使われていて、ほとんどの繊維はコーティングして水洗いできるようになっています。しかし染料の色合いを守るためにあえて加工していないものもあり、水に浸けると一気に色落ちしてしまいます。
コーティングされているものでも、洗う度に弱くなり色落ちしてしまいます。中でもカラーデニムや色シャツは色落ちしやすく薄くなってしまうためクリーニングに出すのが無難です。
特殊な加工が施されている衣類
スーツやドレス、スカートなどに用いられるシワ加工やプリーツ加工は水に浸けると落ちてしまいます。一度なくなった加工はアイロンをかけても直りません。着る度に加工はなくなっていくものですが、水洗いするとさらになくなるスピードが早くなります。長くその加工を保つためにはドライクリーニングを依頼してください。
本革が使われている衣類
革ジャンを始めとする本革使用の衣類は水洗い厳禁です。革は油分と水分のバランスが保たれることで、しなやかな弾力と肌触りが実現できます。水を染みこませてしまうと、乾くときに水分と一緒に油分まで蒸発して柔軟性がなくなり、ひび割れを起こします。
また革製品はどれも染色されているので、水洗いすると色落ちして褪せてしまいます。
クリーニング店を積極的に活用しましょう
あまり知られていませんが洗濯表示=洗濯方法ではないため洗濯不可のものでも、洗い方によっては洗濯できてしまうこともあります。
しかし何度も洗っていくうちにそうした洋服は傷んでしまいます。クリーニング店では洗濯表示はあくまで目安で、必ず素材ごとに洗剤や洗い方を替え、大切なお客様の衣類が傷つかないようにしています。
「これって洗っていいのかな?」
「色落ちしないかな?」
そう感じるものは大抵自宅で洗ってはいけないものです。自宅で洗えないものと洗えるものを一緒に洗濯機に入れてしまうと、洗えるものまで色移りやトラブルに繋がってしまいます。洗濯はたった一回の失敗で大切な洋服が台無しになってしまう怖いものです。心配なものは積極的にクリーニング店を活用するようにしましょう。