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洗濯機を買い換える必要はありません!

洗濯機は家電製品なので時間が経てば確かにガタつきが出てくることもあります。しかしそれが原因で洗い上がり、汚れ落としに差が出ることはありません。大概の場合、洗濯槽が汚れているか、フィルターにゴミが詰まっているだけ。日本の洗濯機メーカーが「壊れる」ということはほぼ無いので、少なくともその洗濯機の使用年数が10年にも満たない場合は「掃除」「メンテナンス」を始めて下さい。
また、洗濯機も新しくて、洗濯物によって洗い上がりが異なる場合はその素材を確認するようにしましょう。
素材 | 使われている衣類 | 洗濯機 |
綿 | シャツ類 | 〇 |
ポリエステル・ナイロン | ジャージ類 | 〇 |
ウール | スーツやマフラー | × |
シルク | ネクタイやブラウスなど | × |
綿は天然素材の中でも水に強く洗濯機で洗えます。ただ何度も洗っていくうちに傷んでしまいますのでどうしても傷めたくなければ手洗いしてください。
ポリエステルやナイロンは衣類に使われている素材の中でも水に強い性質を持ちます。最近ではポリエステル仕様にして自宅で洗えるウォッシャブルスーツも流行しています。
ウールやシルクは水に浸けると縮んでしまうので、洗濯機で洗うことは避けてください。洗濯する場合はクリーニングでドライクリーニングをお願いして下さい。
洗濯コースを上手く使いこなす
洗濯コース | 仕様 |
標準 | 洗濯1回・すすぎ2回・脱水1回(6分)のコース。所要時間約40分。日常的な汚れは標準コースで落とします。洗濯表示で「洗濯可」となっているものだけ洗うことができます。 |
スピーディ(お急ぎ) | 洗濯1回・すすぎ1回のコース。洗浄効果は低いですが標準コースの半分の時間で洗うことができます。汚れが少ない衣類をサッと洗いたいときにおすすめです。スピーディコース専用の洗剤を使い1回のすすぎで残らず落ちるようにします。 |
ドライ(手洗い) | 所要時間や洗濯方法は標準コースと同じですが、水流の強さや洗濯槽の回転が弱く抑えられています。ニットやセーターなどデリケートなものを洗うときにおすすめです。 |
毛布(大物洗い) | 毛布やバスタオル、布団カバーなど大きなものを洗うときに使うコースです。標準コースより洗濯時間は長く70分以上かかります。 洗濯槽の底にある羽の動きを止めて洗濯槽だけを回転させて洗います。そのため大きく底に沈んでしまうものでも、羽で生地が傷付くことはありません。 |
洗濯時間は10分程度で十分
洗濯時間が長いほど汚れ落ちが良いと思われがちですが、そうでもありません。むしろ水に長く浸けていると、洗濯物が傷んでしまい、色落ちやハリが失われてしまいます。そのため10分以上洗濯しても落ちない汚れは、手洗いや別の方法(クリーニングなど)で落とします。
シワになりやすいものは脱水せずそのまま干す
シャツ類は脱水せず濡れた状態のまま干すほうがシワが付きにくくなります。脱水し過ぎると洗濯槽が回転しているうちに、他の洗濯物と絡まってシワが付いてしまいます。
洗濯物を洗濯機に詰め込んで入れると汚れ落ちが悪くなります。中で絡まる原因にもなり洗濯物の汚れ落ちにムラができてしまいます。洗濯物の量が洗濯槽の7割以上になる場合は2回に分けて洗いましょう。
洗剤と柔軟剤は入れ過ぎに注意
洗剤や柔軟剤を規定量以上入れてはいけません。中でも洗剤を入れ過ぎるとすすぐ回数が増えたり、洗剤が洗濯物に残って傷む原因になります。
柔軟剤も多く入れると香りは付きやすくなりますが、洗濯物の吸水性や肌触りが悪くなります。本来の効果はふんわり感を保ち毛羽立ちを予防するものなので、規定量以上入れてもその効果が劇的に変わることはありません。
洗濯機を使いこなせば洗濯物の寿命が伸びる
洗濯物はたとえ「洗濯機可」となっていても何度も洗濯しているうちに傷んでいきます。洗濯機を正しく使い洗濯物をなるべく傷めずに洗ってください。また自宅で洗えないものや大事な衣類はすぐクリーニングに出してください。