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カビがゴムパッキンに根をはってしまう

湿度が高く、その上温かいお風呂場。カビにとっては絶好の繁殖場であり、油断しているとすぐにカビの温床になってしまいます。特にゴムパッキンにカビが根付いてしまうと、そう簡単には落とせなくなります。理由はゴムパッキンの柔らかさゆえの傷付きやすさにあるのです。
ゴムパッキンに小さな傷が一度入ってしまうと、そこに水分や石鹸カスが入り込んでしまいます。これによってカビが爆発的に繁殖し、カビキラーを始めとする市販のカビ取り剤では効果が薄いのです。
ゴムパッキンの奥までカビキラーを浸透させる方法
カビキラーには次亜塩素酸ナトリウムという成分が含まれており、これが殺菌と漂白を行なうことでカビ退治をしています。その効果は抜群で、根をはったゴムパッキンのカビにも全く効果がないというわけではありません。

カビキラーの効果を引き出すためにはスプレーだけでは不十分。カビキラーの有効成分をしっかりとゴムパッキンの奥の奥にまで届けてあげられません。それは、スプレーするだけでは時間の経過とともにカビキラーの成分がどんどん蒸発をしていってしまい効果が薄れてしまうからです。
カビキラーの蒸発を防ぎしっかり浸透させること、これがゴムパッキンのカビ退治における最大のポイントです。
ゴムパッキンのカビ取り・除去手順
使用するものはカビキラーとキッチンペーパーのみ。あらかじめゴムパッキンの水分は拭きとっておき、そこにカビキラーを吹きかけてキッチンペーパーを被せるだけです。半日ほど放置してしっかり流せば特別に力や手間をかけずともきれいにすることができます。
なおキッチンペーパーにサランラップを使ってパックしてあげることで、更にカビキラーの有効成分が浸透しやすくなります。サランラップを使用した方法は、天井やカビキラーが流れ落ちてしまう場所にも効果的です。清掃業者も利用している手法になります。
https://twitter.com/AkariTorisu/status/915727407893458944
ゴムパッキンのカビ取り・除去における注意点
ゴシゴシこすらない
汚れを落とすとなると、洗剤をつけてブラシでゴシゴシ…といきたいところですよね。ところがゴムパッキンのお掃除では絶対やってはいけない方法です。
ゴムパッキンは柔らかいため表面に傷がつきやすく、その傷をきっかけにカビが繁殖すると説明しました。ゴシゴシと強くこする行為は、ゴムパッキンを傷つけてしまい、かえってカビの原因を作り出してしまう恐れがあるのです。ゴムパッキンの掃除の際は決してこすることのないよう、優しくお手入れしてあげるのがポイントです。
十分な換気を行う
カビキラーの種類にもよりますが、中には強い臭気を放つものもあります。気分を害さぬよう、窓を開けたり、換気扇を回したり、よく換気をして作業にあたるようにしましょう。
「混ぜるな危険」
カビ除去剤は基本的に塩素系のものが多く、決して酸性の製品とは混ぜないよう注意が必要です。塩素系の製品と酸性のものを混ぜることで人体に有害なガスが発生してしまう恐れがあります。
シャワーヘッドや鏡の水垢掃除など、お風呂場のお掃除にはクエン酸やお酢といった酸性成分をもつものが有効です。同じお風呂場でのお掃除ですので、お掃除後はそれぞれしっかり洗い流すよう今一度心に留めておくようにしましょう。
日頃からしっかりとカビ対策を行う
お風呂場はカビにとって絶好の繁殖場であることを決して忘れてはいけません。綺麗になったからといっても油断は禁物です。
お風呂場を綺麗に保つためには、あらかじめカビを予防しておくことが何よりも大切なこと。二度とカビ取りのお掃除をしなくて済むよう、日頃からカビ対策に努めるようにしましょう。