


畳の掃除はフローリングや絨毯と同じやり方ではダメ!
畳は非常にデリケートです。フローリングや絨毯を掃除するときと同じやり方では畳を傷めてしまいます。
畳の基本的な掃除の流れとしては、掃除機やほうきでゴミをとり、その後に乾いた雑巾やモップをかけるというもの。根本的な掃除の手順はごく普通ですがそのやり方にいくつか注意点があるのです。
ゆっくり・畳の目に沿ったやさしい掃除機がけ

畳には目があります。掃除機はこの目に沿った方向に一畳ずつかけるようにしましょう。やたら滅多ら掃除機をかけているようではNGです。畳やその縁を傷つけることになります。畳は一度傷ついたら元には戻りません。
そのため縦横無尽に動き回るお掃除ロボットも、畳を掃除する際にはおすすめできません。
また力加減にも注意が必要です。ゴシゴシと力を入れるのではなく、丁寧にゆっくりと、やさしくかけてあげるのがポイント。ふわっと、掃除機のヘッドを少し浮かしながらかけるといった感覚でOKです。
畳に掃除機をかける理由は、表面の埃やチリを取り除く目的と、畳の奥深くに潜んでいるダニを地上まで吸い上げる目的があります。素早く擦るように掃除機をかけていれば、ダニは畳の中に残ったままです。
最近の掃除機ですと「畳モード」といって畳に合わせた吸引力で掃除が出来るものもあります。そういったモードがある場合は積極的に利用するようにしましょう。
表面の汚れを取るだけならほうきでも十分

室内ぼうきを常備している家庭は少ないかと思いますが、畳のホコリ・ゴミ取りは掃除機でなくともほうきで十分行うことができます。
ほうきで掃く場合も畳の目に沿った方向に向けて行います。目に沿って行わないと畳がほうきを噛んでしまう可能性もあるからです。
またこのとき、使い終わった出がらしのお茶っ葉を使うとより効果的にお掃除できます。水にしばらくつけてアク抜きしたお茶っ葉をギュッとしぼり、それを畳にまいて一緒にほうきで掃くというものです。
昔ながらの知恵を使った方法。畳は日本家屋には古来から使用されているものですので、むしろこちらのほうが畳に適した掃除方法といえるかもしれません。
畳を乾拭きで雑巾がけ
掃除機又はほうきでホコリを取り終わったら、雑巾がけをします。しつこいようですが、こちらも畳の目に沿った方向で拭きあげていきます。
ポイントは「乾拭き」。畳に過剰な湿気を与えるのはNGです。濡れた雑巾で水拭きをしてしまうとその水分が畳に残り、カビやダニの温床になる恐れがあるのです。
足跡やべたつきなどが気になる場合や、どうしても落ちない汚れであれば固くよく絞った雑巾を使いましょう。拭き終えたら乾いた雑巾で乾拭き、又は扇風機で水気を飛ばしよく換気して下さい。女性で固く絞るのが難しい場合は、水拭きの雑巾と乾拭きの雑巾を重ねて、乾拭きの雑巾を畳面にして拭き上げるとうまくいきます。
