


落としにくいカーペットのシミ汚れ

ジュースをこぼしたり醤油をこぼしたりと、注意はしていても食べこぼしや飲みこぼしというものは日常生活につき物です。お子さんや家庭での介護をしている方は特に大変です。カーペットについたシミ汚れは落とそうと思ってもなかなか落ちないのが現実。
その上、カーペットには家具がたくさん載っている場合も多く、簡単に洗濯・クリーニングするのも難しいのではないでしょうか。
カーペットのシミの仕組み・構造
カーペットのシミ汚れというのは、その表面だけではなく、繊維一本一本の奥の奥にまで入り込んでしまっています。またカーペット表面で汚れは層状になっており、これもシミ汚れが落としにくくなっている原因の一つでもあります。
色の元となっているシミの上にはタンパク質のコーティングが、さらにその上には油脂のコーティングがなされており、シミ・タンパク質・油脂の3層構造となっているのです。
つまりこれらシミをコーティングしてしまっているタンパク質、油脂を上手く分解しない限りシミを落とすのは非常に困難というわけです。裏を返せばこのコーティングさえ剥がせれば簡単にシミを抜くことができます。
セスキ炭酸ソーダ水でシミ退治

用意するものは主婦の味方、セスキ炭酸ソーダ。これは重曹と同じアルカリ剤の一つです。無機物なので水に流しても問題ありませんし、手荒れの心配もありません。環境に優しいというのも魅力です。
重曹のように研磨作用はありませんが、そのお掃除能力は抜群です。最近ではTVで取り上げられることも多くお掃除業界では話題の代物です。ホームセンターやスーパーだけでなく100円ショップでも手に入ります。

実際にカーペットの汚れを落としてみる
- セスキ炭酸ソーダ水をつくります。
水500mlに対しセスキ炭酸ソーダを小さじ一杯の割合であわせ、よくかき混ぜます。
これをスプレーボトルに入れて使います。 - シミのある所に先ほどつくったセスキ炭酸ソーダ水を満遍なく吹きかけます。
- 雑巾を押し当てて汚れを拭き取っていきます。
かずみ店員 押し当てるというのがポイントです。決して擦らないように。強く擦ることでさらに汚れが繊維の奥に入り込んでしまい、余計にシミになってしまう恐れもあります。 - すすぎ作業を行います。
水を噴きかけ、③と同じ要領で作業を繰り返し行い、しっかりとセスキ炭酸ソーダの成分を取り除いていきます。
かずみ店員 カーペットに成分が残ってしまうと素材を痛めたり、カビやにおいの原因にもなってしまうのですすぎ作業はしっかりと行いましょう。
セスキ炭酸ソーダには油脂を浮かし、タンパク質を分解する性質があります。そのため、シミを落とすのに厄介だったコーティングを綺麗サッパリ取り除いてくれ、シミを拭き取るだけの状態にしてくれているというわけです。
食べこぼしや飲みこぼしだけでなく、ペットのおしっこによるシミ汚れなんかにもその効果は抜群ですよ。
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