

このページの目次
知らぬ間に広がっている茶渋

お気に入りのマグカップや湯呑、水筒など毎日使っていると気になってくるのが茶渋ですよね。口元からカップの内面に至るまで茶色く痕が残ってしまいます。
しっかり洗っているはずなのに知らぬ間に広がっていて、普通に洗うだけでは落ちなくなってしまうこともしばしば。
茶渋そのものに害はありませんが、茶色く痕のついたカップを使うのはあまり気持ちのいいものではありません。まして、来客時に出す湯呑がどれも茶渋だらけ…なんてことになれば、恥ずかしいのもいいところ。たまったもんではありません。
ティーカップにこびり付いている茶渋がなかなか取れない。この執着心を私も見習わなければならない。茶渋よ、あなたは偉大でさぁ。
— タクヤ (@sasensan) May 1, 2013
漂白はちょっと…
茶渋を落とすにはまず「漂白」が頭に浮かびますね。1時間ほど漬け置きしておけば頑固な茶渋をきれいに落としてくれますし、除菌効果もあるので同時に殺菌もしてくれます。漂白剤は便利と言えば便利な方法なのは確かです。
一方で、
「単純に時間がかかる。」
「独特のニオイがきつくて、喚起をしながらでも頭痛や目まいが…。」
「口に直接つけるものに使うのは抵抗が。なるべく漂白は避けたい。」
「服に飛ぶと脱色の恐れがあるし、素手で触れば手荒れの心配もある。取り扱いが面倒くさい。」
こういった悩みを多く聞かれるのも事実です。
また、金属性のカップなどは錆の原因にもなったり、素材によっては漂白をすることでカップ自体を痛めてしまう恐れもあります。
ですが安心してください。そんな悩みも一発で解決!台所に必ずある”アレ”を使った簡単にささっと茶渋を落とす方法をご紹介しましょう。漂白なんてしなくたって茶渋は簡単に落とせるのです。
使うのは台所に必ずある「塩」

頑固にこべりついた茶渋を落とすのに有効なアイテム…それはどんな家庭も必ず台所に常備しているであろう「塩」なんです。塩の結晶がスクラブのように研磨剤となって働き、茶渋を根こそぎ落としてくれるという原理です。
調味料でもある塩ですので、もちろん口にすることができるものです。そのため漂白剤のように特別取り扱いに注意する必要もありません。
手順
- カップ・湯呑に水と塩を入れる
目安としては、塩は一つまみ程度、また水の量はカップの底が浸る程度。このときにある程度塩の粒が残っていることを確認しましょう。水の配分が多いと塩が完全に溶けてしまい、研磨効果が薄れてしまいます。塩が足りない(塩の粒が残っていない)ようなら塩の量を順次足していき調整してみてください。 - スポンジで磨く
スポンジは普段使いの食器を洗っているスポンジでOKです。スポンジを先ほどの食塩水に浸しながら、茶渋がこべりついている箇所を磨くように擦っていきましょう。茶渋がどんどん落ちていくと思います。茶渋の汚れがしつこい場合には、直接スポンジに塩を振りかけて擦る、または塩をひとつまみ指でつまんでから直接指で擦り付けてみるとよいでしょう。 - 水で洗い流す
茶渋がとれていたら塩をきれいに洗い流して終了です。


「塩」がおすすめの理由
何よりお手軽
この方法は特別な洗剤や道具を必要とするものではなく、どこの家庭にもある塩を使用するため非常にお手軽です。少し茶渋が気になりだした時点でささっとお手軽に取り組めるのはいいですね。
時間がかからない
手順を見ればお分かりいただけると思いますが、浸け置き等の必要もないため圧倒的に時間がかかりません。突然の来客、あまり使っていなかったカップを棚の奥底から引っ張り出したはいいけど茶渋だらけ。そんな時にも焦らずささっと綺麗にできるので安心です。
手荒れの心配なし
塩は元々口に入れるための調味料です。そのため当然ですが漂白剤とは違い特別取り扱いに気を使う必要もありません。独特なニオイも洋服の脱色の心配もありません。
素手で作業を行っても手荒れの心配はありませんし、「カップは口につけるものだからなるべく化学薬品を使いたくない」なんて方にも安心の方法です。

塩付けて擦るだけで茶渋落ちるって知らなかったけどすごいな‼︎ pic.twitter.com/ADa742Mllj
— 辻桐 (@TUJI108) July 28, 2016
他にはこんな方法も
塩以外のアイテムを使った茶渋の落とし方を、お手軽・簡単という観点からピックアップしご紹介したいと思います。
重曹

「ふくらし粉」としても知られる重曹。
茶渋を落とすだけでなく、他にもお掃除に役に立つアイテムとして重曹を使った裏技・豆知識を数多く耳にするかと思います。100円ショップやドラッグストアで比較的安価に手に入れることができるため、家庭に常備しておくと良いかもしれません。
方法
- 鍋に水と重曹を入れカップを浸す
水はカップが浸る程度、重曹は大さじ二杯程度が目安です。 - 火にかけ沸騰させる
弱火で沸騰させましょう。炭酸水のように泡がブクブクと出てきますのでその泡が消えるまで、およそ10分程度火にかけます。 - 火を止めそのまま放置
泡が消えたら火を止めます。そのままの状態で30分程度放置しておきます。 - 水で洗い流す
簡単に洗い流すだけでほとんど茶渋が落ちると思います。落ちない場合は軽くスポンジで擦ってみましょう。
重曹は水に溶け温められることでアルカリ性を示します。化学の力を有効に使って茶渋の汚れを落とすというわけです。
またそれだけでなく、重曹の粒子は非常に細かいため、塩の結晶同様に研磨剤としての効果も発揮してくれます。塩をつかった方法と同じように、重曹を振りかけた後にスポンジで磨くという方法でも茶渋を落とすことができますよ。
鍋の焦げやその他色々な方法にも活用できる重曹。是非試してみて下さい。
柑橘類の皮

普段はそのまま捨ててしまうこと間違いなしのミカンやレモンといった柑橘類の皮。実は茶渋を落とすのに効果的な成分が含まれています。
手順としては、この皮で直接カップの茶渋をこするだけ。
柑橘類の皮の表面には、柑橘類独特の香り成分である「リモネン」と呼ばれる油分を豊富に含んでいます。この成分は一部の汚れや油を溶かす機能を持っており、これが茶渋に効果抜群というわけです。
茶渋をこする前に、皮にあらかじめ塩を振っておくと二つの効果が合わさってより茶渋を落としやすくなりますよ。
レモンティーを入れるときや、冬場にこたつでお茶を飲みながらミカンを食べるなど、「お茶×柑橘類」という組み合わせは意外とあるものです。そのまま捨てるのではなく少し皮を取っておき、飲み終わったタイミングで定期的に活用してみるといいかもしれませんね。
定期的なお手入れを
以上身近なものを使った茶渋を簡単に落とす方法をご紹介しました。
しかしいくら簡単に落とせる方法だからと言っても、長い間溜まりっぱなしの茶渋は非常に頑固になり、それだけ落とすのも一苦労です。気軽にできるということで定期的なお手入れをおすすめしたいと思います。「ちょっと茶色くなってきたかな」と少し気になったその時点で落とす癖をつけておくといいかもしれません。茶渋だけに限らず、汚れをためない心はとても大事ですよ。
綺麗なカップで飲むお茶は気分的にもおいしくなること間違いありません。茶渋のない真っ白なカップで素敵なティータイムをお過ごしいただければと思います。