


身近なもので簡単に!焦げを落とすおすすめの方法
「スポンジでこすっているけど落ちる気配がまるでない…。」
「お気に入りの鍋だったのに、底や縁が真っ黒…。」
こんなことをお思いのあなた、焦げを落とすのを諦めるのはまだ早いですよ。適切な処理をすれば確実に落とせるようになります。ここではある「身近なもの」で簡単に焦げを落とせるおすすめの方法を紹介します。
①重曹で煮る

重曹は「ふくらし粉」として知られ、台所に常備してある家庭も多いのではないでしょうか。腐ったりするものではないため、我が家でもこのようにタッパーに入れて簡易に保管しています。100円ショップやドラッグストアで比較的安価に手に入れることができる万能アイテムです。
手順
- 焦げた部分が浸る程度に水を入れます。
- 重曹を適量投入。たくさん入れれば効果が高まるわけではありません。目安としては200mlに対して大さじ1杯程度。
- 弱火で沸騰させると重曹が反応し、炭酸水のように泡がブクブクと出てきます。その泡が消えるまで火にかけます(約10分)。
- 泡がなくなったら火を消し、30分程度放置します。
- 軽く洗い流し、スポンジでこすると焦げが簡単に落ちます。

重曹は水を入れて加熱をすると、水・二酸化炭素・炭酸ソーダに分解されます。まずこの二酸化炭素が炭酸ガスとして泡になり、焦げである汚れを浮かします。また炭酸ソーダは水に溶けることでアルカリ性を示すため、これが油やタンパク分で構成された焦げを強力に落としていくのです。
つまり焦げを浮かし、それを強力に落とすという流れが重曹一つで成り立っているというわけなのです。




②お酢で煮る
基本的に「①」で紹介した手順と同じ。重曹がお酢に変わっただけになります。重曹はアルカリ成分で焦げを落としているのに対し、お酢は酸性成分で焦げを落とします。そのためアルミの鍋にも効果が期待できます。
手順
- 焦げた部分が浸る程度に水を入れます。
- お酢を入れます。割合は、水:お酢 = 10:1 程度。
- 弱火で沸騰させ、10分程度煮ます。
- 火を消してしばらく放置。冷めるのを待ちます。
- 焦げを軽く洗い流して終了です。

③天日干しする
昔ながらの知恵を利用した、自然の力で焦げを落とす方法です。しかし、時間がかかってしまい、日中にしか行えない方法なので「鍋が一つしかない」「すぐに使える状態にしたい」場合はおすすめできません。
手順
- 焦げた部分が日光に当たるように一日置いておきます。
- 一日干したら一旦焦げ部分を水で軽く湿らせます。
- もう一度日光が当たるように一日置いておきます。
- 焦げがボロボロと取れる状態になるので軽く洗い流します。
日光により、焦げを乾燥・風化させて剥がしていく方法です。ポイントは一日天日干しにした後、一度水で湿らせもう一日天日干しをする点です。一日干すだけでもある程度効果は見られますがこのひと手間を加えることで効果は倍増します。その一方で必要な時間も倍増してしまいますが…。

④卵の殻で磨く
多くの家庭でそのままゴミとなっている卵の殻。鍋の焦げを落とすのに有効なアイテムだとご存知でしたか?この卵の殻を使って頑固な焦げを落とすことができるのです。
手順
- 鍋に水を入れ煮立て、焦げをふやかして柔らかくします。
- 手で卵の殻を砕きスポンジにその粉をまぶします。
- あとはそのスポンジで焦げた部分をこするだけ。
卵の殻は粉々に砕かれることで研磨剤としての効果を発揮します。焦げを磨くように削り取り、表面から剥がしやすくしているというわけです。また金たわしと違い卵の殻なので鍋表面が傷つきにくい特徴があります。ただ、あくまでこすって落とすというのが大前提。鍋底にびっちりとついた真っ黒な焦げをこの方法のみで落とすというのはツラいものがあります。
ささっと簡単にできる方法なので範囲の狭いちょっとした焦げを落とすにはもってこいです。

