
雑菌だらけのまな板は食中毒の原因に

これから暖かくなるとニュースなどで飲食店の食中毒をよく見かけますが、一般家庭も例外ではありません。「うちは除菌効果のある洗剤で洗っているから大丈夫」と思っている方も多いのですが、実はこれは大きな間違い。「菌を取り除く」なので殺菌ではありません。細菌が残っている場合もあるんです。
安心して高温多湿になるシンク脇の水切りバスケットなどにいれて放置すると、残っていた細菌はすごいスピードで増殖し食中毒の原因、カビ発生の元となります。免疫力の弱いお子さんや高齢者の方がいるご家庭は尚更注意が必要です。
まず、大前提として加熱食材用(肉・魚)と生食用(サラダ・果物)のまな板は分けて用意しましょう。裏と表で分けて使用される方もいますが、細菌が付着しやすく危険です。また、プラスチックタイプ・木製タイプのまな板によって、お手入れの仕方が異なります。お使いのまな板に合わせた方法でお手入れすることが重要です。
まな板を清潔に保つ方法と注意点
熱湯消毒・日光除菌
- 使い終わったらまな板をよく洗う。
- 沸騰したお湯をまな板にかける。
- 日当たりがよく風通しのいい場所に立てかける又は吊るして3時間ほどおく。

漂白剤・アルコールスプレー除菌
- 使い終わったらまな板よく洗う。
- キッチン泡ハイターなど液体タイプは希釈してまな板に塗布する。
- 指定時間付けおきしてよく洗い流す。
キッチン泡ハイターは布巾やキッチンタオルなどに染み込ませ、まな板に密着させるようにかぶせると効果的です。アルコール除菌スプレーは、食品・食品添加物100%であれば食器や食材にかかってしまっても洗い流す必要はありません。よく乾燥させてから使用するようにしましょう。


木製まな板は取り扱いが変わるので注意
まな板は水や油分をはじき、汚れは食器用洗剤で洗るだけでOK!漂白剤は使ってはいけないそうです。木の呼吸を妨げないように、洗って干す時はタテではなくヨコに置くこと。日光に干さなくても20年は使用出来るそうです。トントントン!とまな板と包丁とのハーモニーも最高でです。
— hiromix (@hiromi89) 2016年3月18日
プラスチック製のまな板とは違い、愛用者の多い木製のまな板は少々取り扱い方が異なります。
- 木製まな板は使い初めに軽く水分を含ませることで、食材の臭いや包丁の傷が付きにくくなる。
- 木製のまな板の多くは抗菌効果があり、洗剤は少量のみ使用。
- 熱湯消毒可能な木製まな板は、プラスチック製同様タンパク質食材を切った後は洗ってから熱湯をかける。
- 塩または重曹をすり込みタワシやスポンジでこすり洗いすることで殺菌する。
- 漂白剤は残留、変色、黒ずみの恐れがあるので使用しない。
- 木製は十分に乾燥させることが重要。しかし、日光にあてすぎるとひび割れ、反りの原因となるため風通しの良い日陰に木目を縦に干すか吊るす。
基本的に木製まな板に洗剤は不要(乾燥した状態ではNG)ですが、水分を含ませておけば木の内部まで洗剤は浸透しないため少量使用可能です。ただし、よく洗い流さないと包丁の跡などの木目が腐り黒ずみの原因となることもあります。まな板が凹んできたり、黒ずみ、包丁の傷が目立ち始めたら、カンナなどでヤスリがけすると再び使用することができます。
