衣替え前の洗濯と収納のポイント・防虫剤の種類と選び方

えりか
そろそろ衣替えの時期ね。冬の衣替えは特に面倒でどうしても先延ばしにしちゃいがちだわ。
まなつ
冬服ってかさばるし、防虫剤を入れとかないと虫食いに遭うこともあるから色々大変よ。私は全部洗濯してから収納するようにもしてるわ。衣替えは面倒だけど、無駄な服を選別するいい機会にもなるわよね。
かずみ店員
衣替えに大切なこと、それはズバリ「しまい洗い」です。皮脂の汚れや汗、食べカスなどがついたまま収納すると、黄ばみやシミ、害虫が繁殖し虫食い穴ができる原因となります。家で洗うことが難しいコートなどはクリーニングに出してから収納することで長く着ることが出来ますよ。

季節ごとの衣替えは「しまい洗い」で洋服長持ち

衣替えの歴史は深く、平安時代から始まったといわれています。現在も変わらず行う人が多いですが、収納の仕方を間違えてシャツの襟首が黄ばんでしまったり、虫食い穴ができて着られなくなってしまったなど、失敗談もつきものですよね。

汚れをしっかりと落とさず皮脂・汗・食べカスをつけたまま、または半乾きのまま収納してしまうことで、衣替えの失敗に繋がります。衣替えはただ単に洋服を入れ替えるのではなく、しまう前にもう一度洗濯し汚れをしっかり落としてから収納することで次まで綺麗な状態を維持することが可能です。その衣替えにおいて「しまい洗い」がとても重要なんですよ。

衣替えはここに注意!押さえておきたいポイント

  • 天気予報を確認!1日天気が良い日に行う
  • 半乾きにならないようしっかり乾燥
  • 汚れが気になる部分は浸け置き洗い
  • 洗濯槽のカビなど雑菌が気になる場合は槽洗浄も行う

衣替えはどんどん多くなってしまいがちな衣類の整理にも適しています。特に冬服は干す場所も収納スペースもかさばりやすいので、衣替えの負担を軽減する事ができますよ。

衣類やお悩み別の収納方法

かずみ店員
ここからはお悩み別に解説していきますのでぜひ参考にしてみて下さいね!

防虫剤の活用!害虫が好む衣類やカビの発生を防ぐ収納

衣類をしっかりと乾燥させ、除湿シートや除湿剤を置いたり、定期的に空気を入れ替えることでカビの発生を防ぐことができます。

害虫は動物繊維の衣類や食べカスに付着している衣類を好みますが、雑食のため化学繊維であっても食べてしまうのをご存知でしたでしょうか?そのため、衣替えの時は防虫剤は絶対に必要なんです。防虫剤は大きく4種類に分けられるのでよく確認しておきましょう。

①しょうのう(樟脳)

古くから使われてきた防虫剤で、衣類全般の防虫に適しています。クスノキ成分の結晶なので独特な香りを持ちます。最も古くから日本で使われている防虫剤です。 今ではこの天然樟脳はかなり少なくなっています。かわりに松などの針葉樹を蒸留して採れる精油を原料とした合成樟脳が主になっています。

特徴は、自然の芳ばしい芳香があり金糸、銀糸、金箔に影響しませんので、和服や人形の保管に最適です。ただし金糸等には、直接触れないようにして下さい。

②ナフタリン

ナフタリンは持続性が最も長く、ひな人形や和服、フォーマルな服など1年に1度出し入れするような衣類に適しています。コールタールから分離精製して作られます。

昇華が遅く効き目が結構長持ちするのですが、なんといっても特徴はあの臭いでしょう。 風通しの良い所に2~3日つるしておけば臭いはほとんどとれるのですが出してすぐに着なくてはならない時は最悪です。

ほとんどのものは問題ありませんが、塩化ビニール製品バックや付属品のベルトは、避けられたほうがいいようです。

③【有臭】パラジクロルベンゼン

動物性繊維のカシミヤやウールなどの衣類に適していて、即効性がある分効き目がなくなるのも早い特徴があります。ベンゼンと塩素の化合物 。ほんの何年か前までは、これが防虫剤の90%以上を占めていました。

商品名でいうとネオパラエース、パラゾール、モスノー、パラホーム、パラダイヤ、そしてトイレ用芳香ボールなどがこれにあたります。昇華が早いので臭いは風通しの良いところにつるしておけば半日で臭わなくなりますが、注意項目が多くあります。

ナフタリンと同じく合成樹脂を溶かしますので塩化ビニール製品には注意が必要ですし、金糸、銀糸、ラメなどは光沢を失わせ黒ずむことがありますので避けられてください。特徴としてこのパラジクロルベンゼンの昇華したガスは空気より重いので、上から下へ下がってきます。その性質を知っておくことでタンスに入れる場所の目安となると思います。

なお上記3種類の防虫剤においてぜひとも知っておいていただきたいのは、樟脳、ナフタリン、パラジクロルベンゼンを混ぜて使用しない!ということです。どれか一種類に必ず統一して下さい。 混ぜた状態で使用するとおたがいのガスで化学変化をおこしそれぞれが溶け出して衣類のシミとなり、取れなくなってしまいます。

④【無臭】エムペントリン(ピレスロイド系)

無臭なので使い勝手がとても良いです。他の3種類の防虫剤とも併用することが可能です。しかし有臭タイプを併用すると液状化して衣類にシミを作る原因になる恐れもあるので併用しないこと。

また、防虫剤は空気よりも重い性質のため衣類の上に置くようにして収納しますが、市販の防虫剤はガス化して空気を充満させて効果を発揮するので開け閉めが多いと効果が薄れるというデメリットもあります。

商品名でいうとミセスロイド、サザン、ゴン、ムシューダなどなど、いまやこのエムペントリンが主役の座についています。特徴は、なんといっても臭わない!少量でも良く効く、人間や動物など温血動物の体内では速やかに解毒されるので安全性が高い。そして上記3種類の防虫剤との併用ができる。

すべての繊維に利用可能で、金糸、銀糸、ラメ加工製品にも問題ありません。ただし真鍮(しんちゅう)のボタンなど、銅を含む金属に影響をあたえることがありますので、それらが付いた衣類には避けたほうがいいでしょう。

やはりこれも空気より重いので上から下に流れますので、衣類の上に置いて下さい。 樟脳、ナフタリン、パラジクロルベンゼンは、それらの臭いで虫を寄せ付けませんがピレスロイド系は、接触によって虫を殺します。そのためピレスロイド系を使われるときは、なるだけ機密性を高めるようにして、ガス濃度をあげることでより防虫効果があがります。

色々な防虫剤をご紹介してきましたが、これらの他にも防虫効果を持ったものが身近にあります。 一つは、ポプラです。デパートなどにはこういった自然の芳香剤売り場がありますので簡単に購入できると思いますが、香りは好き嫌いがありますので気にいられたら使われてもいいのではないでしょうか。

また余談ですが、「たばこ」の香りにも防虫効果があるようです。現実的には使えませんが、知識として覚えておくとよいでしょう。

黄ばみが目立つ衣類

襟首や脇の下など、皮脂がついたままの衣類は酸化して黄ばみなどのシミを作る原因となります。おしゃれ着用中性洗剤や酸素系漂白剤を使用して、気になる部分に馴染ませてから洗い入念に皮脂を落としておくことで対策しましょう。

クリーニングから戻ってきた衣類

クリーニングから帰ってきた衣類をそのまま収納していませんか?ビニールに収納されたままだと通気性が悪く薬品の香りが残ってしまったり、カビが生える原因となります。仕上がりを確認するためにも一度出して乾燥させてから収納するようにしてください。

クリーニングに出した衣類でも安心は禁物です。特にドライクリーニングの場合は、有機溶剤を使用しているため油汚れを落とすことに特化していますが、水溶性の汚れを取りきることが難しく汗や皮脂などの汚れが落ちきっていない可能性もあります。自宅で手洗いまたは洗濯機の手洗い・ドライコースで洗ってからしまうようにしましょう。

お気に入りの一着はクリーニングで防虫加工

コートなど洗濯するのが難しいものや、愛着のあるもの、高級獣毛など虫食いしやすい衣類は特に防虫加工を施すクリーニングを行うことでより被害を防ぐことができますよ。

その際は、ガス化しない防虫加工を施しているクリーニング店を推奨します。ガス化しないので衣類に匂いがつくこともなく、防虫加工が長続きし、市販のものと併用可能なのが特長です。お店により、ガス化する・しない防虫加工に分かれているので確認してから行うといいでしょう。

衣替えの全てをクリーニングで行うと費用もかさんでしまいます。ポイントを押さえて自宅でできることは自分でして、クリーニングに出すものと分けて衣替えすることで次の機会も気持ち良く服を着ることができます。

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